ものの見方、考え方 外山滋比古 PHP文庫(2016)⭐️⭐️
外山滋比古さん。
分析的で整理されていてわかりやすい。
思考の整理学をよんで、最近はどんなことを考えているかなと、この本を手に取った。
帯がまた、前著の続きのように言い表していて是非読んでみたいという気になった。
結論
これだけ薄いのだから、少しは立ち読みをすべきだった。いわゆる書き下ろしではなく、つまみ食い。
思考の整理学を昨日読んだものだから、「さっきもきいたよう」ということが多かった。
既に外山滋比古さんの本をいくつか読まれた方には全くお勧めできない。
♪♪♪
ふと、高校時代のことを思い出した。
著書の考えを発酵させるというくだりを読んでである。
着想を酒にたとえ、それが面白い発見となるには寝させる時間が必要だと。
「わからんままやれ。」
というのが口癖だった教員がいたのだが、わからないことを分かろうとするための準備は必要なのではないかなと今になって思う。
うまくいった時にどうして上手くいったのかわかろうとしなければ、再現できない。
「わからんまま」ではずーっと頼りないのだ。
当時、あまりにもなんとなく過ごしていた私はそうかあ、なんでもわからなくていいかあ。
と拡大解釈してしまった。
どうしてという疑問も考えられて、大切にしまっておかなければ、あっという間に消えてしまう気がする。